はじめに

不登校・過去最多
文部科学省は「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」で、全国の小中学校で2023年度に学校を30日以上欠席した不登校の児童生徒が、前年度から4万7434人(15.7%)増の34万6482人となり、過去最多を記録したことを明らかにしました。

大野城市でも…
私の住む大野城市でも小中学生の不登校は大きな問題となっていて、昨年(2023年)の市議会で私は「不登校生の社会的自立」について何度も質問を重ねました。
「社会的自立」とは、現在不登校の子どもたちが将来、社会的に自立できるよう、学校以外の場での学習や休養などを通じて自信を養い、進路を見据えた支援を行うこと
でも…
いくら「社会的自立」のとりくみを充実させたとしても、増え続ける不登校の子どもたちにブレーキには、なり得ないと気づきました。
そこで今年(2024年)の市議会では「不登校0の学校づくり」を求め続けました。
かわので変わろう!No.42「学校に行けない子・行きづらい子」
2022年以前の「学校に行きづらい思いを持っている子」
下の図は、大野城市立小中学校における「学校に行きづらい思いを持っている子」いわゆる不登校児童生徒数の推移のグラフです。

2023年度は減ったか?
6月議会で

2023年度の不登校児童生徒数は?
と尋ねると

小学校180人、中学校317人、合計497人です。
社会的自立
大野城市では、不登校児童生徒の社会的自立を進めるために
- 各中学校の適応指導教室
- 北コミュニティセンター内の適応指導教室「みらい教室コンパス」
- 訪問型相談支援事業
- オンライン授業
- フリースクール利用児童生徒支援補助事業
というとりくみをしています。
しかし、これらのとりくみをしてきたにも関わらず、学校に行きづらい子は減るどころか増えており、小中あわせて500人間近になってしまいました。

「現在、不登校状態になっている子どものための社会的自立のとりくみ」も必要ですが、それと並行して「不登校児童生徒を出さない学校づくり」が今後必要なのです。
行きたくなる学校づくり
「不登校児童生徒を出さない学校」を一言で言えば「全ての子どもが『行きたい』と思える学校」です。
不登校の子が増えている大野城市の小中学校は「そうではない」と言わざるを得ません。
不登校0の学校
日本全国でも不登校児童生徒数の増加が問題になっています。
しかし、「不登校0」の学校も存在します!
『学び合い』
今年の5月7日、news23で「全国からも相次ぐ視察…不登校&いじめ対策に効く?『学び合い』の授業(佐賀市立東与賀中学校)」という特集が放送されました。
また博多区立東光中学校も『学び合い』にとりくんでいて、昨年の不登校は3人。
二重カギ括弧の『学び合い』とは誰1人見捨てない教育実践です。

秋津コミュニティ
千葉県習志野市秋津では、とことん小学校と地域が連携して子育てを進めています。
例えば小学校内に地域の方々が集まる33ものサークルがあり、子どもも大人も楽しみながら活動しています。
結果としてコミュニケーション能力の高い子どもたちが育ち、互いを支え合うのが普通だそうです。
当然、不登校0です。

クイズ 脳みそ体操
脳みそ体操㉓の答
下図のように、1つの鎖の7つの小さなリングを全部ばらばらに外し、その7つのリングで、残った7つの鎖をつなげば

400×7=2800円
で済みます。
脳みそ体操㉔
図のように同じ長さの6本のマッチ棒が、2個の正三角形を作っています。

このマッチ棒を3本だけ動かして、これと同じ三角形を計4個にできますか?
頭の体操1巻(多湖輝著、光文社刊)より引用
おわりに

頓田の森
今回紹介した後援会だより「かわので変わろう!」No.42は、7月下旬に朝の辻立ち等で配布したものです。
その時期に、数年ぶりに頓田の森公園に行く機会がありました。
公園にあった下記のような掲示板に心が揺れました。
朝倉市民からのメッセージ
私たちは伝えます。
先の大戦の時代、ふるさとの旧甘木町は「軍都」と呼ばれていました。西に広大な「大刀洗飛行場」、軍事物資と客を満載してひた走る「国鉄甘木線」の汽車、人で混雑する駅、にぎわう町。しかし、この列車で出征した若者の多くは帰らぬ人となりました。さらに昭和20年3月下旬、二度にわたる大刀洗飛行場大空襲で犠牲になった多数の死傷者、「頓田の森」で爆死した31名の子どもたち。ふるさとのこの歴史を、私たちには伝え続けていく義務と責任があります。
私たちは忘れません。
戦争には2つの顔があります。したことと、されたことと。日本はアメリカと戦争を起こし、アジアの人たちにも大変な苦しみと悲しみを与えてしまいました。一方で、広島と長崎への原爆投下に象徴される悲惨を、国土を焼き払われるという形で経験しました。さらには地上戦の行われた沖縄の悲劇。これらのことを、私たちは忘れるわけにはいきません。なぜなら、今のこの平和は、この犠牲者たちによって築かれたものだからです。
私たちは誓います。
これからも平和を守り続けていくために欠かせないものがあります。それは、日本国憲法の平和精神です。よその国ともめごとがおこっても決して武力に訴えないということ。戦争はしないということ。それはつまり、国の力による人殺しはしないということです。そのためには、全世界に誇る我が国の平和憲法がどうしても必要です。私たちは、歴史から学んだこの貴重な教訓を、決意も新たに守り抜くことを誓います。
私たちは行動します。
もう1つ大事なことがあります。それは、行動です。核戦争が始まれば、人類が滅びます。だから、私たちは自分のことと同時に、この地球のすべての人間についても考える必要があります。地球から核兵器と軍隊をなくすために何ができるのか。一人一人はちっぽけでも、みんなが平和のために考えて行動すれば、きっと世界は変わると信じます。そのための努力を、私たちは惜しみません。
朝倉市平和事業実行委員会
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