中学校のより良い給食を考える①

子どもの笑顔

 今日(2023/01/22)は、「中学校のより良い給食を考える会@大野城」のミーティングに参加させていただきました。

かわのが「全員制完全給食」を求める原点

 もう30年以上前のことです。

 当時の私は、中1生の担任をしていました。

 隣のクラスでお弁当を準備できず、昼食時間にソッと抜け出していた子がいました。

その子は鉄棒のところにいたそうです。写真ACより引用

 私たち教師がそのことに気づいた時には、入学してからすでに半年が過ぎていました。

 担任の先生は「なんで今まで気づけなかったんだろう」と泣いていました。

 お弁当を準備できなかった子のためにパンも売っていたのですが、その子はパンを買えませんでした。

 その時

かわの
かわの

 給食だったら…

と、とてもとても思いました。

かわの
かわの

 でも「中学校の先生」という立場で、「全員制完全給食」という制度を求めることなんて無理だ(T_T)

と当時の私はあきらめてしまいました。

あきらめるのではなく、変革を求める!

 2022年12月、「中学校のより良い給食を考える会@大野城」のことを知り、ミーティングに参加させてもらいました。

 「大野城市の中学校に『全員制完全給食』を求めること」をあきらめていないお母さんたちが集まっていらっしゃいました。

 いただいた資料を見てびっくり!

中学校が全員制完全給食じゃないのは60市町村のうち6つだけ

 中学校で「全員制完全給食」を導入していない市町村は60市町村のうち6つだけでした。

 さらに6つのうち、太宰府市は2023年度(2024年1月)に「全員制完全給食」がスタートするから、あと5つです。

かわの
かわの

 30数年前、お弁当を準備できなかった「あの子」が通った中学校は、今は「全員制完全給食」になってた(^^)

 よかった~

かわの
かわの

 でも、待てよ…

大野城市も「全員制完全給食」じゃない5つの中の1つ

 私の住んでいる大野城市は「全員制完全給食」ではない5つの市町村の中の1つです。

かわの
かわの

 大野城市の中学生の中で、「あの子」と同じ思いをしている子がいるかもしれない…

 そうかなぁ…

 30年以上も昔だから貧しかったんじゃない?

とお思いですか?

 30年以上前は、バブル景気真っ只中でした。

 その頃に比べると現在は、正社員の割合が大幅に減少し、実質賃金は低くなっています。

実質賃金は、現在の方が30数年前より低い

 統計によると

  • 2021年の実質賃金は、1990年の約88%に下がっている

 30数年前より今の方が、生活の苦しい家庭は多くなっているのです。

 原因は

  • 小泉内閣による非正規を増やす政策

から始まり、

  • アベノミクスによる大企業優遇等のしわよせ

 そして直近では

  • ロシアのウクライナ侵攻」や「コロナ禍」による「物価高」等が庶民を直撃…

  それらの結果「2021年の実質賃金は、1990年の約88%に下がっている」となっているのです。

 だからこそ私は

かわの
かわの

 「あの子」と同じ思いをしている子がいるに違いない(>_<)

と思うわけです。

あれから30年以上経ちました

 あれから30年以上経ってます。

 あの時の「あの子」は、今は40代後半。

 隣のクラスの担任だった私自身が忘れられないのですから、「あの子」が忘れているはずがありません。

 忘れられるわけありません。

 

 あの子を含む子どもたちの「先生」だったにも関わらず、諦めてしまった私。

 私は、あの子に顔向けができません。

 許しを請う資格もないと思います。

 だからせめて目の前の子どもたちに、「あの子」のような想いをさせたくない…

かわの
かわの

 私の住む大野城市での「かわので 変わろう」のテーマの1つとして、「全員制完全給食」を掲げます!

コメント

タイトルとURLをコピーしました