はじめに

クラスで4人が不登校?!
私の住む大野城市では、子どもの不登校が大きな問題になっています。
約3000人いる市内の中学生のうち1割弱の子どもが不登校と聞いています。

40人学級だとすると「クラスで4人が不登校」ってこと!?
いやいや、36年間の教員人生でそんな経験ないぞ。
現場で何が起こってるんだ?
そこで2023年度は「不登校の子どもの社会的自立」を、福祉教育委員会や一般質問で何度も何度も尋ね続けました。
今年2024年度は「不登校0の学校づくり」を尋ね続けています。
今回紹介する後援会だよりでは、「不登校の子どもの社会的自立」のとりくみの1つである「学びの多様化学校」についての記事を書きました。
かわので変わろう!No.49「学びの多様化学校①」
学びの多様化学校「東京シューレ葛飾中学校」
「学びの多様化学校」とは、不登校の子どもの成長支援のため、文科省から正式に認可を受け特別な教育を行う学校のことで、現在、全国に35校あります。
その中の1つ「東京シューレ葛飾中学校」に行って、話を聞いてきました。
少なめの時間数でゆったりした学校生活
東京シューレの「不登校の子どものための成長支援」の1つに
年間の授業時数を学習指導要領にとらわれることなく、通常の1015時間よりも少ない770時間にする
※「年間授業時数1015時間」とは、文科省が定めている標準の年間授業時数のこと
というのがあります。

これは子どもの負担感を減らすためであり、その分、体験学習を重視しているとのことでした。

文科省が求めている年間の授業時数1015時間とは、週6日制時代(1989年)の時数です。
だから週5日制の現在、小中学校で子どもたちや先生たちがどんどん疲弊しているのです。
それなのに大野城のある中学校の年間授業時数は1143時間。
どう思われますか?
「思ったことを言ってもいいんだ」という経験
東京シューレの学校生活では「自己決定」が尊重されています。
- 通い方
- 通う時間帯
- 授業や行事への参加、不参加
- プロジェクト(異年齢参加活動)やそれ活(部活)の選択
- 服装や髪型、持ち物
- 授業外で過ごす場所
- 昼食を摂る場所…
これらを押しつけるのではなく、自ら決定することで「人から尊重される経験」「思ったことを言ってもいいんだという経験」につなげているとのこと。
中には自分で決められない子もいるので、その場合はスタッフ(東京シューレでは「先生」とは呼ばず「スタッフ」と呼んでいる)が一緒に考えるそうです。
(つづく)
クイズ 脳みそ体操
脳みそ体操㉙の答

どちらも「上から数えて下まで13個、上から数え途中で左に曲がっても、右に曲がっても13個」ですが、右図は真珠が2個減っています。
脳みそ体操㉚

上図の9つの点を4本の直線の一筆書きで結ぶことができますか?
「頭の体操第1集」(多湖輝著、光文社刊)より引用
おわりに

全国の学びの多様化学校
不登校の子どもの社会的自立のためのとりくみの1つ「学びの多様化学校」は、現在35校あります。

学びの多様化学校では、不登校の子どもに配慮した特別の時間割や授業内容を実施する必要があると文科省が認めた学校です。
文部科学省は、小中高を含め2027年までに全都道府県への設置、将来的には300校の設置を目指しているそうです。
2025年度に宇美町で学びの多様化学校が開校
福祉教育委員会の他の市議から

来年度、宇美町に学びの多様化学校が開校するそうですよ。
しかも公立なんです。
と言う話を聞きました。
学びに行った東京シューレ葛飾中学校は私立中学校でした。
そのため、授業料や定員といった問題がありました。
しかし、公立学校であれば経済的な問題は発生しません。
とても気になるところです。
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