2025年新春特大号と80年前のヒトラーの大衆扇動術

かわのの人となり

はじめに

かわの
かわの

2025年の朝の辻立ちスタート

 年が明けて、一昨日(2025/01/06)から、後援会だよりNo.53「新年特大号」を配布するつもりだったのですが、雨だったので一昨日の「瑞穂町3丁目交差点」での辻立ちはお休みしました。

 雨が降ると、配布したい後援会だよりが濡れてヘロヘロになり、渡すのに申し訳ないから「お休み」なのです。

 ちなみに昨日(2025/01/07)から、辻立ちをスタートさせました。

 新年特大号は、いつもの倍の分量、すなわち、いつもは「A5両面2ページ」ですが、特大号では「A4両面4ページ」となっています。

かわので変わろう!No.53「新年特大号」

新春初笑い

 左(スマホ等では上)の画像は、昨年訪れた岩手県 新花巻駅 西口公園の銀河鉄道の夜・イメージアーチポール前で撮ったものです。

 右(スマホ等では下)の画像は、それをスマホのアプリでパペット風イラストに加工したもの。

かわの
かわの

 クスッと笑ってもらえましたか?(^o^)

かくされた悪を注意深くこばむこと

 このように、スマホやインターネット等の技術の発展には目を見張るものがあり、私たちの生活を豊かにしてくれています。

 しかし…

 昨年の「兵庫県知事選挙」や「韓国のユン大統領による非常戒厳」を振り返ると、「ネット等の技術の発展」の中に闇が潜んでいることを感じずにはいられません。

兵庫県で起こったこと

 2024年11月の兵庫県知事選挙の結果に私はびっくりしました。

 内部告発した県民局長の「抗議の自殺」がきっかけとなり、齋藤元彦さいとうもとひこ知事の「パワハラ」や「おねだり」が表面化。

 その後、県議会による不信任決議を受けた齋藤さいとう氏が兵庫県民による選挙で再選されたからです。

 この選挙には「当選するつもりはない」「齋藤さいとうさんをアシストする」と公言したNHKから国民を守る党の立花孝志たちばなたかし党首も立候補しました。

SNS劇場型選挙

 立花氏はYouTubeやXを駆使し、

 斎藤さいとう氏はパワハラをしていない

 元県民局長は10名以上の県職員と不適切な関係を結んでおり、不同意性交等罪が発覚することを恐れて自殺した

テレビや新聞等のマスコミは本当のことを知らせない

など、繰り返し繰り返し発信し続けました。

ヒトラーの大衆扇動術

許 成準著、彩図社刊

 「ヒトラーの大衆扇動術」( 成準ソンジュン著、彩図社さいずしゃ刊)という本には、「ナチスの宣伝原則」やその前提として大事にすべきこととして

  • 大衆は愚かである
  • 大衆を興奮させること。彼らを冷静なまま置いておかないこと
  • 大衆は感情的にさせ、自分は理性的になれ
  • 人々は小さな嘘より大きな嘘を信じる
  • 嘘も繰り返せば人々は信じるようになる
  • 利口な人たちの理性より、愚かな人たちの感性に訴えろ
  • 民衆の怒りを扇動せよ
  • 怒りの対象を選定せよ
  • 敵を攻める時は一度に一つの敵だけに集中すること
  • 若者たちにアピールせよ
  • メディアを活用せよ
  • 計算された演出は演説と同様に重要である

等々書かれていました。

嘘も繰り返せば…

 立花氏は「元県民局長自殺の真相」という見出しで

「おびただしい数の不倫の証拠写真が保存されており」

などと書いたポスターを作り、選挙ポスターとして貼り出しました。

掲示板に貼られた立花氏作成のポスター

 しかし、選挙後のインタビューで、物的証拠があるか尋ねられた際

 目視もくしはしていない。

 複数の人から聞いているって。

 そこを尾びれ背びれつけたって言ってるやん。

2024年12月28日 TBS報道特集より引用

 でも0のものを10って言ったらあかんけど、3のものを10って言っても、それは犯罪にならないと思う。

 それは今まさに流行の『盛った』だけ。

 その盛ったことが『嘘や』って言うんだったら、それはしゃあないよね。

と回答しました。

かわの
かわの

 単なる噂話うわさばなしをあたかも真実のように、何度も何度も、YouTubeやXで流し続けたわけです。

 「嘘も繰り返せば人々は信じるようになる」を実践したのです。

YouTubeやXの機能を利用して

 YouTubeやXは視聴しちょうしてる人の履歴や興味・関心を基に同じような記事をどんどん紹介する機能を持っています。

 立花氏の記事を見始めると、同様の主張の記事がどんどん提示されます。

 すると「テレビや新聞は本当のことは報道しない」なんて根拠の無い言葉が、また何度も何度も繰り返され信じてしまった…。

かわの
かわの

 これが兵庫県民に起こった出来事だ!

と私は思います。

韓国で起こったこと

 2024年12月3日、韓国のユン大統領が「非常戒厳ひじょうかいげん」を宣言し、軍隊が国会の閉鎖や重要議員を拘束しようとしました。

 国会議員の抵抗や多数の国民の集会・デモによる抗議の結果、クーデターは未遂に終わりました。

 保守系のYouTuberが主張し続けていた「不正選挙があった」という根拠が不確かな主張をユン大統領が信じてしまったのが原因と言われています。

根拠が不確かな情報を信じてしまうこわさ

 「兵庫県知事選挙」や「韓国非常戒厳」を通して、YouTubeやSNSを悪用することによって、「根拠が無い不確かな情報を大衆に信じさせる」危険性があるようでこわいです。

 これらSNS等を悪用すれば、ヒトラーが80年前に実施した大衆扇動術が、現代に蘇ります。

かわの
かわの

 扇動されるまま流れに乗せられていったら…

 310万人が亡くなった太平洋戦争の悲劇が繰り返されてしまうのです。

クイズ 脳みそ体操

脳みそ体操の答え

  1. 100枚のコインを10枚と90枚の2つの山に分ける(表か裏かはわからない)。
  2. 10枚の山のコインをすべてひっくり返す。
  3. すると「あら不思議」。どちらの山も、表を向いているコインの枚数が同じになる。試してみてね

※問題文には「2つの山に分ける」とだけ書いてあり「50枚ずつ分ける」ではないところがミソ

脳みそ体操㉝

 図のように100ccまで目盛りのついた薬瓶があります。

 今、薬を100ccまで入れたのですが、その後の栓のところまで何cc入るかがわかりません。

 ほかの道具を使わないで、調べる方法は?

頭の体操2(多湖輝著・光文社刊)より引用

おわりに

かわの
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かくされた悪を注意深くこばむこと

 今回の記事の見出しの1つに「かくされた悪を注意深くこばむこと」というのがありました。

 配布している後援会だよりNo.53は、いつもの倍の分量だったのですが、それでも「かくされた悪を注意深くこばむこと」について書きたかったことは、文字数の関係で記事を載せることができませんでした(>_<)

生きる(谷川俊太郎)

 「かくされた悪を注意深くこばむこと」の元ネタは、昨年(2024年)11月13日にお亡くなりになった詩人・谷川俊太郎しゅんたろうさんの詩「生きる」です。

生きる

谷川俊太郎

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと

生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ

伝説の生徒会

 詩 「生きる」をしみじみと聞いたのは、私が勝手に「伝説の生徒会」と呼んでいる子たちの卒業式の際の生徒会長の答辞でした。

 そのことは兄弟ブログ「もへちゃん先生の学級通信」で一度記事にしたことがあります。

 興味のある方はこちら ↓ へ。

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