はじめに

日本のいたるところで学校の先生が足りません。
私が住む大野城市の小中学校では、新年度スタートの時点で6人の先生が足りませんでした(本来配置されるべき人数より6人少ない「定数欠」状態)。
9月議会の一般質問でどれだけ改善されたか尋ねると…
かわので変わろうNo.21
危機! 先生が17人足りない
6月議会の一般質問で大野城市の小中学校の先生で足りない人数(定数欠)を尋ねると「小学校2人、中学校4人、計6人」との回答でした。
そこで9月議会の一般質問で、どれくらい改善されたかを尋ねました。


令和5年9月1日時点の本市の教職員の欠員は、小学校3名、中学校4名の合計7名で、1名欠員が増えています。
この回答から、改善どころか逆にもっと足りなくなっていることがわかりました。

学校現場が忙しいはずだな(^^;)
しかも、この7人以外にも、学校では先生が足りないという話も聞いています。
新任の先生が研修(「初任研」)を行っている間、代わりに授業を行う後補充の講師の数は、福岡県教育委員会で定められています。
大野城市の場合、小学校の新任19人に対して後補充の講師が9人、中学校の新任12人に対して後補充の講師が9人必要です。
しかし実際に配置されたのは小学校で6人、中学校で2人だけ。

まとめると
- 初任研の後補充の講師は小中合わせて
- 9+9=18人の講師が必要
- 実際に配置されたのは小中合わせて
- 6+2=8人
- 足りない講師数は
- 18-8=10人
- 定数欠と足りない講師数の合計は
- な、な、なんと7+10=17人
先生が足りない→子どもたちに不利益が
先生の数と言うのは、
「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律」
で定められた人数であり、その第1条(目的)には
義務教育水準の維持向上に資することを目的とする
と書かれています。
すなわち、先生が17人足りない現在の大野城市の小中学校は違法状態にあり、この人数では義務教育水準の維持向上が困難なのです。
そんな中で目の前の子どもたちに不利益を講じさせまいと先生方が努力されていることを私は知ってます。
しかし努力すればするほど
- 足りない人数を、現在いる先生たちでカバーしあうことで積もり積もっていく疲労
- そんな学校現場を見聞きした若者は「ブラック企業」状態と感じ、教員採用試験を受験しない
- 新年度に若い先生が配置されない&定年退職や若年退職が多い

まさに悪循環です。
今後も効果のあるとりくみを強く求めていきます。
クイズ脳みそ体操
⑤の答え

⇩

脳みそ体操⑥ 問題
8個の同じ形の箱があります。
このうち7個までは重さがまったく同じですが、1個の箱だけは少しだけ軽いとわかっています。
1台の天秤はかりを使って、その軽い1個を見つけてください。

ただし天秤はかりは2回しか使えません。
頭の体操1(多湖輝著・光文社刊)より
おわりに

9月議会 一般質問
9月議会の一般質問では、「先生が足りない問題」だけでなく、5つの質問をしました。
- 学校に行きづらい子ども、いわゆる不登校児童生徒があまりにも多い問題
- まだまだ小中学校の先生が足りない問題
- 夏休み明けに体重が減っている子どもの人数(子どもの貧困問題)
- 部落差別の解消を推進する条例がまだ制定されていない問題
- 市が行うアンケート調査では正しい現状を把握できない問題。
興味ある方はこちら ↓ へ(^^)
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